プロスケーターの羽生結弦さん(31)が、自身の公式インスタグラムにて久しぶりの「近影」と、陸上での圧巻の「トリプルアクセル」を披露し、世界中のファンを熱狂させています。
今回の投稿に込められた彼の「地元愛」と「変わらぬストイックさ」を読み解きます。
沈黙を破る「最新の羽生結弦」
2026年2月11日、突如として更新された羽生さんのインスタグラム。
前回の近影投稿から約1年。ファンの間では「生存確認」が待ち望まれる中、届けられたのは、驚くほど透明感にあふれた最新ショットでした。SNSでは「いつの時代の羽生結弦かわからないほど変わらない」「ノーメイクの肌が美しすぎる」と、その不変のビジュアルに驚きの声が上がっています。
しかし、真にファンを驚かせたのは、同時に公開された動画です。スニーカーにジャージという軽装ながら、氷上ではない「陸上」で、あまりにも高く、そして鋭いトリプルアクセル(3回転半ジャンプ)を披露したのです。
5400万円の寄付と「二つ返事」の裏側
今回の投稿の背景には、羽生さんの故郷・宮城県への深い慈愛がありました。
投稿には《ベルサンピアみやぎ泉さま 寄付させていただきました。氷、とても綺麗になってて良かったです…!》と記されています。
宮城県大和町にある「ベルサンピアみやぎ泉」は、羽生さんがアイスショーの練習などで使用してきたリンク。しかし、長年、天井からの結露によって氷上に「こぶ」ができてしまう問題に悩まされていました。
この窮状を知った羽生さんは、施設側が多額の費用に躊躇する中、迷うことなく「やりましょう」と二つ返事で快諾。その寄付額は、実に5420万5800円にのぼりました。
改修で生まれ変わったリンク
この寄付により、リンクには以下の設備が導入されました:
• 大型除湿機 6台
• 送風機 8台
• 天井への特殊な結露防止塗料の塗布
• 整氷車のバッテリー新調
施設長の馬場宏樹さんは「ありがたいの一言。羽生さんは最初から『子供たちが安全に滑れるように』と話していた」と語っています。自分が滑るためだけでなく、次世代のスケーターが怪我なく夢を追える環境を守る。その行動力こそが、羽生結弦というアスリートの本質でしょう。
リンク外で見せた「王者の矜持」
インスタグラムで披露された陸上トリプルアクセルは、まさにその改修された施設内で撮影されたもの。氷がない場所でのジャンプは、着氷の衝撃も大きく技術的にも至難の業です。それをあえて「スニーカー」で、現役さながらのキレで見せつける姿は、彼がプロ転向後も一分一秒の妥協なく己を律し続けている証拠でもあります。
羽生さんはこれまでも「アイスリンク仙台」へ累計1億円を超える寄付を続けるなど、地元のスケート環境維持に心血を注いできました。今回のベルサンピアへの支援も、その延長線上にある「静かなる決意」の表れです。

次なるステージ「REALIVE」へ
現在、羽生さんは2026年4月に宮城・セキスイハイムスーパーアリーナで開催される単独公演『Yuzuru Hanyu “REALIVE” an ICE STORY project』の準備真っ只中。
今回の投稿は、ファンへの「元気だよ」という挨拶であると同時に、最高の練習環境を整えてくれた地元への、彼なりの粋な恩返しだったのかもしれません。1年間の沈黙を経て放たれた光は、これまで以上に強く、温かく、宮城の氷を照らしています。

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